セルゲイ・コズロフは現代ロシアを代表する児童文学作家。
デビュー作は、1962年の 『おひさまがこわれた』
その後、30冊以上の童話、詩集、脚本を発表し、世界各国に翻訳されているそうです。






『ハリネズミくんと森の友達』岩波書店
 S.G.コズロフ(著)S.A.オストロフ(絵)田中 潔(訳)

冬じいさんが去って、森に花咲く春がやってきました。
白樺とモミの森に住むハリネズミくんと子グマ、
ウサギ、ロバ…多くの動物達が登場するお話です。
この森では不思議なことが日常茶飯事のように起こります。。

夢の中の物語のようでいて、深遠な哲学のお話のようでもあって
想像力を掻き立てられる作品です。

尚、この作品の第12章「霧の中で」は
後出の作品「きりのなかのはりねずみ」の
原作となったそうです。
『ふかい森のふたりはなかよし』評論社
スーザン バーレイ(絵)セルゲイ コズロフ (著) おかだ よしえ (訳)


「きょうはなんのおはなしでしょう」という前フリで始まる
十のお話です。
ちいさなこどもに毎晩読んであげたらきっと喜ぶはず♪

気持ちはやさしいけれどちょっぴり短気なこぐまくんと
思慮深いけれど小心者のはりねずみが織り成す
さまざまな季節の物語。
第一夜目。仲良しのはりねずみくんのために
こぐまくんが特別な名前をつけてあげます。
この名前はふたりだけの秘密♪
 
『霧の中のはりねずみ』福音館書店
フランチェスカ ヤルブーソヴァ(絵)ユーリー ノルシュテイン, セルゲイ コズロフ (著)こじまひろこ(訳)



映像の詩人と謳われるロシアアニメ作家ユーリ・ノルシュテインとの共同作品。
映像作品「霧につつまれたハリネズミ」が原作です。
こぐまとお茶を飲んで星を数えるために、日暮れの野を行くハリネズミ。
灰色と藍色を基調とした暗くて幻想的な世界でハリネズミを待ち構えていたのは
希望、決断、驚嘆、鼓舞、畏敬、恐怖、安堵、歓喜…。
生まれてきた命が誰しも旅するほんの短い散歩道。



ヨージック Ezhik (Yozhik),Ёжикハリネズミのこども
 Ёжик=ハリネズミЁжに指小辞がついたもの、またはハリネズミの愛称的呼び方



『さむがり はりねずみ /おはなしチャイルドリクエストシリーズ』
カズロフ/作 宮川かすえ/文 とちくらじゅんこ/絵
(チャイルド本社 2002/02)
寒い厳しい冬が来て、暖炉にくべる薪が残り僅かになってしまいました。雪の積もる森に探しに行きますが、薪にできるような木がみつからないまま、しかたなく布団に潜り込むことしかできないはりねずみ。
最後の一本が燃え尽きる頃、ゾウがやってきて煙突から暖かい息を吹き込んでくれるだろうと信じて待ちます。

上記『ハリネズミくんと森の友達』の第一話を絵本にしたというこの作品。同じ物語の別の一話が、かのノルシュテインの『きりのなかのはりねずみ』なのだと思うと少し違和感を感じてしまいます。
柔らかいけれど張りつめた繊細な世界を作り上げている『森のともだち』や『きりはり』に一貫している厳寒のロシアの空気が、この作品に不足していると感じるのは、明るすぎる挿し絵の所以でしょうか。。。

(ちょっと番外編だけど…)

「青ネギとツル」未知谷

フランチェスカ ヤルブーソヴァ(絵)ユーリー ノルシュテイン(著)こじま ひろこ(訳)
※注:この作品にハリネズミは登場しません。悪しからず。


「きりはり」と同じく、ノルシュテインの短編アニメ「アオサギと鶴」を絵本として再現した作品。
もうこの表紙を見ただけでどんな世界か想像できますね。ムネきゅんですv日本語ロシア語併記。